テーマ25 なぜ管理職者は担当部署のPDCAを
回すことができないのか
■「日々の仕事に追われ、担当部署のPDCAを回せない」
このことが、多くの管理職の方が直面している課題です
当法人では、数多くの管理職研修を行わせて頂いております。
その中で、研修に参加して頂く多くの管理職の方の直面している課題が、
「日々の仕事に追われ、担当部署のPDCAを回せない、
このため仕事の改善や部下の育成などができない」という課題です。
日々の仕事や突発的な仕事に追われる繰り返しで、
期首に目標は立てていても、実施できていない。
このため仕事の改善や新しい取組みが進展しない。
また、将来を見据えた責任ある仕事を部下に与えられていないため、
部下のモチベーションが上がらず、成長もしないという状況
になっております。
管理職者が担当部署のPDCAを回すことができないのは、
日々の仕事に追われているのが原因ではなく、
本質的な原因は、もっと別なところにあります。
■管理職者が担当部署のPDCAを回すことができないのは、
「管理職者として、目標を達成するという
本来の意味合いを理解していない」、
「担当部署のPDCAを回すための業務知識を知らない」
ということが大きな原因となっております
管理職の方が担当部署のPDCAを回すことができない大きな原因としては、
職場の実務の中で、本来、管理職者として持つべき意識、仕事への考え方、
および管理職者として行うべき仕事を正しく理解していない
ということが上げられます。
職場の実践で必要な正しい意識、考え、業務知識を学習することが必要です。
■管理職者としての目標達成に対する考え方・意識の持ち方を再認識する
「管理職者として目標を達成する」という意味合いは、
人によって、いろいろと掲げられると思います。
よく言われるように管理職者は、担当部署の一国一城の主であります。
一国一城の主の責任、使命というものを考えますと実務的には、
管理職者として目標を達成するという意味合いとして、
下記の2点を押さえておくことが必要となります。
1.担当部署内の部下の給料を払うこと。
2.担当部署内の部下に、やりがいのある仕事を与えること。
部下は、会社から給料をもらい生計をたてるために働きますが、
仕事を通しての成長や生きがい、やりがいを感じない仕事が続くと
モチベーションを低下させ、いずれは退職していくことになります。
管理職者にとって「人と仕事のマネジメント」とは、
「目標を達成するために、部下の意欲を仕事に結びつける仕事」となります。
管理職者には、現状をよく理解し、考えて、考えて、考え抜いて
自ら目標を設定し、売上高、利益額などの目標を達成すること、
担当部署を発展させていくこと、
その中で、部下に給料を払い、部下を指導・育成し、
成長させていくことが求められます。
■担当部署のPDCAを回すために必要な、
職場の実務に直結した実務知識を身につける
管理職者は、自ら目標を設定し、結果をつくっていかなければなりません。
そのためには、管理職者として自分が獲得すべき成果を考え、
目標として設定し、具体的な計画に落とし込み、進捗管理を徹底し、
実現していくことが必要です。
下記に示したような、
“管理職者として本来知るべきこと”
“管理職者として本来行うべきこと”
を、学習することにより管理職者として確実に成果を上げることができます。
1.担当部署のPDCA推進に必要な職場の実務に直結したマネジメントの実務の内容。
2.担当部署のPDCA推進に関して、
「管理職者として本来・今・行うべき仕事」、
「管理職者として獲得すべき成果」、
「管理職者として行うべき進捗管理」
の内容を理解し、明確に設定し、実践する。
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